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1917年(浅草オペラ「女軍出征」上映)

大正時代の六区では、活動写真のほかにも、「浅草オペラ」が人気を集めました。大正の初め、イタリア人ローシーが、日本にオペラを移植しようと、帝国劇場等を拠点に奮闘しましたが、失敗に終わりましたが、大正6(1917)年2月、伊庭孝と高木徳子の歌舞劇協会によるミュージカル・コメディ「女軍出征」(伊庭幸作)が常盤座で上演され、大好評を博しました。この成功が呼び水となって「ローシーオペラ」の残党たちが浅草に集結し、日本館や金龍館を舞台に「オペラ」(実際にはオペレッタやアメリカ流ミュージカルの混合)の一大ブームを巻き起こしました。*1

浅草オペラの全盛期は、大正8年から大震災までで、この浅草オペラにかかわった人やその流れの中にいた人たちが、昭和に移って新時代の軽演劇など新分野の世界を開拓していきました。*2

参考文献

*1 中村実男 昭和浅草映画地図 明治大学出版会 2018
浅草公園の誕生と六区の隆盛
P.2 江戸時代の浅草は、庶民信仰の浅草寺を中心に、見世物と大道芸の奥山(観音堂の西から北の区域)、歌…
*2 浅草の会 写真にみる浅草芸能伝 浅草の会40周年記念号 1990.10
浅草オペラ
P.232 浅草オペラは、大正6年1月、伊庭孝と高木徳子の一座が常盤座で上映した「女軍出征」が始まりとい…