国立(駅前)文教地区の看板

今回は、国立(東京都国立市)の街並みと風俗を散歩します。
国立の学園都市は、神田にあった東京商科大学(現在の一ツ橋大学)の国立への移転を前提に開発が行われました。これに伴い、大正15年(1926年)に国立駅が開業しました。*1

国立駅前のロータリーに「国立文教地区」の看板が掲げられています。文教地区とは都条例で指定されるもので、風営法の適用を受ける料亭・キャバレーやホテル・旅館建築、劇場、遊技場や馬券発売所など、風俗を乱す恐れがあるものが規制されます。*1

昭和25年(1950年)、朝鮮戦争が勃発すると、隣の立川市には米軍基地に多数の米兵が進駐してきました。その影響は国立にも及び、米兵相手の簡易旅館や飲食店などが出現し、いかがわしい商売を始めたため、環境を守ろうとする市民や学生を中心に、浄化運動が始まりました。国立の浄化運動の特徴は、「文教地区指定」をかかげたことでした。昭和25年のに公布された東京都文教地区建築条例に注目して、この指定の実現を運動の柱にすえ、昭和27年(1952年)文教地区の指定を受けました。*1

現在の国立駅前の「大学通り」は、並木道が続く美しい町並みとなっています。

【参考文献】
*1 「くにたちの歴史」編さん専門委員会:くにたちの歴史(国立市,1995)P.155-P.175,P.207-P.211

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