津和野(津和野踊り)金井君の体験

毎年8月は、津和野踊りの季節です。

鴎外の自伝的小説「ヰタ・セクスアリス」の中でも津和野踊りの様子が描かれています。

津和野踊りに見られる覆面の装飾の起源は、敵をいつわるための方策でしたが、その形をうけて、夜を踊りまくる男女にとっては、年に一度の性の刺激をいざなうあけひろげな饗宴でした。「ヰタ・セクスアリス」に登場する十歳のときの金井湛は、踊り手の会話から耳にした、愛宕の山(天神山)の男女の交歓とその後始末(猥雑な遺棄物)の朝の風景、「あそこにやあ、朝行ってみると、いろいろな物が落ちてをるげな」という媚笑の意味をはっきりとつかみ、「僕は穢い物に障ったような心持がして、踊を見るのを止めて、内へ帰った」としるしています。*1

津和野踊りのビデオ。

【参考文献】
*1 長谷川泉:長谷川泉著作選.3 鴎外「ヰタ・セクスアリス」考(明治書院,1991)P.169-P.170

津和野(鴎外旧家跡)ヰタ・セクスアリス

津和野の横堀米蔵跡は、森鴎外の自伝的小説「ヰタ・セクスアリス」に「門の前はお濠で向うの岸は上のお蔵である。」と書かれている、森鴎外の生家があった場所です。*1

森鴎外の旧家跡。

森鴎外の勉強部屋。

「ヰタ・セクスアリス」は、少年期から欧州留学期前の間の性欲的方面を書いたもので、唯一、鴎外の作品の中で発禁処分を受けた作品です。

【参考文献】
*1 津和野町観光協会:森鴎外 津和野ゆかりの地を巡り歩く(津和野町観光協会)P.3

津和野(料亭「松の家」跡地)本町通り

津和野の本町通り。観光客で賑わう通りです。

旅館のよしのや。
よしのやの裏には、料亭の松の家があって芸者が沢山いました。*1

現在の合同銀行の駐車場のところに路地があって、そこから料亭松の家に入ることができました。*1

松の家へは、本町通りの反対側(東側))の万町(よろず)通りからも入れました。万町は色町でもありました。*1

【参考文献】
*1 津和野の自然と歴史を守る会:つわぶき57号(2013.3)P.10

津和野(下新町の飲食街)昔は色街でした。

今回は、津和野(島根県鹿足郡津和野町)の町並みを散歩します。
津和野の新町(新丁通り)は、昔の色街であったところで、現在でも旅館、料飲店が多く、全体にはなやいだ雰囲気をもっています。*1
かつて新町には、芸者さんの置屋があって、ビンツケとお白いの臭いが漂っていました。*2

和風の料理屋に混じって、スナック店が点在します。

カラフルなスナック店。

和風の佇まいに溶け込んでいます。

【参考文献】
*1 島根県:伝統的文化都市(津和野町)に関する調査報告書(島根県,1977)P.157
*2 津和野の自然と歴史を守る会:つわぶき24号(2002.3.21)P.1