熊本(肥後ずいき)水前寺公園の土産物店

水前寺公園は、肥後藩主細川家によって筑造されました熊本の名所です。入口には、公園を境内とする出水神社の鳥居があって、ここから公園の入口までが参道になっています。

参道の両側には、土産物店が並んでいます。

鳥居に一番近い場所の土産物店で、熊本名物の「肥後ずいき」が販売されています。
肥後ずいきは、蓮芋(はすいも)の茎を乾燥させた性具です。雁首から陰茎へかけて刀の柄を巻くように交互にまきつけることにより、男根を太くさせ、摩擦面を複雑にして刺激を強化するとともに、芋茎の成分が膣内にかゆみを与え、快感を喚起させます。*1
「肥後ずいき」については、江戸時代、正徳3(1713年)年の絵入り百科事典「和漢三才図会」に記述があり、「食品としても美味であるが、さらに『壮夫以て春意の用と為す』(「壮夫」とは成人の男子の意味で、「春意の用」とは、閨房(性行為)用のこと)」と紹介されています。*2
販売されている商品は、①棒状に成型されたもの、②棒状に成形する前の茎の状態のもの、③キャップ状に編み上げられたものなどがあって、①と③の詰め合わせが4500円、②と③の詰め合わせが3000円です。他に肥後ずいきの成分を抽出したクリーム(2100円)が販売されています。
※撮影と掲載については店主の了解を頂きました。

今回は入門用として、クリームの「瑞喜の華」を購入。
箱を開けるとチューブの「瑞喜の華」が入っていて、「ホカク用 革製品に使用すれば一段と若返り艶が出てきます。医療用、化粧品には使用しないでください。」と書いた説明書きが添えられています。
熊本のゆるキャラ「熊もん」と一緒に記念撮影。

【参考文献】
*1 渡辺信一郎:江戸の閨房術(新潮社,2005)P.216-P.218
*2 蕣露庵主人:秘薬秘具事典(三樹書房,2003)P.237-P.244


■カテゴリ 娯楽文化 熊本
■散歩事典 熊本

熊本(世安橋)ゆこか二本木戻ろか下宿ここが思案の思案橋

熊本市街を流れる白川の旧二本木遊廓近くにかかる世案橋(またの名を思案橋と言います)は、色っぽい物語に富んだ橋です。

この橋は、大門から練りこんでは知ったものに出会うという懸念から、白川の渡し船から登楼する遊客が増え、この橋がかけられました。

世安橋は、二本木遊廓とは切っても切れぬゆかりの橋となりました。

「ゆこか二本木戻ろか下宿ここが思案の思案橋」という唄さえ出来ました。

【参考文献】
*1 豊福一喜:熊本夜話(九州新聞社出版部,1929)P.179-P.181

熊本(二本木のモダンな建物)アーチ型の窓

今回は、熊本(熊本県熊本市)の町並みと風俗を散歩します。
旧二本木遊廓の東雲楼跡を過ぎると、モダンな建物が現れます。*1

1階部分は、店舗になっています。

2階には、アーチ型の窓が並んでいます。

タイルの装飾。

【参考文献】
*1 木村聡:赤線跡を歩く2(自由国民社,2002)P.59

熊本(蓮台寺)白拍子「檜垣」の古いロマンス

二本木遊郭があった場所から徒歩20分ほど南にある蓮台寺。

ここに、白拍子だった「檜垣」の供養塔があります。*1

「年ふればわが黒髪も白河の水はぐむまで老いにけるかな」
檜垣の若い頃の話は、これといって残っていませんが、美しかった黒髪もすっかり白くなった晩年に、白川べりで旧友と交わるという、零落した身の上を詠んだものです。*1

供養塔を囲む玉垣の入口の2本石柱には、二本木遊郭の楼名が刻まれています。白拍子だった「檜垣」の墓に詣でると、下の病気をしないとか、安産をし、母乳の出が良くなるとかで、今も甘酒や餅が供えられているそうです。平安時代の白拍子「檜垣」と二本木遊郭の結びつきを感じます。*1

【参考文献】
*1 猪飼隆明:遅咲きの女たちの遺言(熊本出版文化会館,2006)P.355-P.358


■カテゴリ 伝承 熊本
■散歩事典 熊本

熊本(東雲楼)取り壊し間近

二本木遊廓にあった東雲楼は、廓中第一流の大籬(おおまがき)としてその名を全国に知られた遊廓でした。構内は広く、数棟の巨屋が軒をならべて建ち、広大な庭園を有していました。*1
東雲楼の一部の建物が現在も残っています。*2
残念ながら近日中に取り壊されることが決定されているようです。

1900年(明治33年)、東雲楼の娼妓たちが待遇改善を求めてストライキを決行。東雲楼は、一躍有名になりました。*3

玄関の床のタイル。

当時のままと残されているレンガの塀*2

【参考文献】
*1 津留豊:熊本の遊びどころ(舒文堂河島書店,2006)P.37(明治42年発行の同名の書籍の復刻版)
*2 木村聡:赤線跡を歩く2(自由国民社,2002)P.59
*3 佐渡資生:味と歓楽五〇年 くまもと夜話(味と歓楽50年出版委員会,1984)p.171

熊本(川沿いの旅館の建物)バラック風の建物。

今回は、熊本(熊本県熊本市)の町並みと風俗を散歩します。
JR熊本駅前の通り(国道22号線)を東へ行くと、白川と平行して坪井川が流れています。橋から見て南側が二本木遊廓があった方角ですが、川沿いに古い旅館の建物があります。

古い木造の建物が川沿いに建ち並んでいます。

バラック風の建物です。

こちらは、3階建てです。


■カテゴリ 旅館 熊本
■散歩事典 二本木遊廓 熊本

熊本(二本木神社)寄進者名が右から書かれています。

熊本市街の南側に位置する二本木町に二本木神社があります。ここに、明治時代にできた二本木遊廓の名残をみることができます。

本殿への石畳参道を中に一対の狛犬が相対しています。

台座に、「二本木娼妓有志者中」と寄進者名が右から書かれています。*1

寄進年月は、明治三十九年十月です。
終戦当時、陸軍中尉だった二本木遊廓を知るTさんは、「召集令状がくると皆二本木へ行きよりましたなぁ。あの頃の客は兵隊がほとんどで、それも明日は戦地へ向かうという時は行きましたな。戦後になると米軍が行きよりましたな。太とか黒人兵が意気揚々と歩きよりました。」と当時の様子を振り返っています。*1

【参考文献】
*1 猪飼隆明:遅咲きの女たちの遺言(熊本出版文化会館,2006)P.359-P.360