慶応元年（1865）5月、幕府は長州征伐の費用として5000両の御用金を布田五宿（現調布市）に課した。困った五宿はその費用を捻出するため（府中、八王子同様に）、飯盛旅籠の設置を願い出て許可された。（石井正義、甲州街道の今昔）。
吉野宿の場合は川に橋を架けるために（ということを名目に）飯盛旅籠の設置を願い出た。出願は文久二年（1862）以来、四度に及んだ。