古町八番町を折れて東新道の通りに入ると、昭和のはじめころの花街の情緒がただよってきます。ここに大きく位置を占める料亭「鍋茶屋」の白い壁が印象的です。
料亭「鍋茶屋」の歴史は古く、創業は明治維新の前夜。黒船が来港し、新潟港が横浜、神戸、函館、長崎などとともに国際港化を迫られてきた前後でした。*1
料亭の入口近くに人力車が置いてあります。門前で人力車を降りる芸者さんの姿が目に浮かぶようです。
東堀前通りから、料亭の建物の裏側を見たところ。
【参考文献】
*1 新潟日報事業社:新潟芸妓の世界(1973,新潟芸妓)P.13