武雄温泉の温泉街の北東側にスナック街があります。温泉街の中心部からは少し離れた場所です。
静かな住宅街の中のスナック。
フロンティア横丁。
ピンク色の建物。
地域: 武雄
たけお
かつての満州楼の旅館「白さぎ荘」。旅館内部には当時の面影が残っています。
中庭に架かる太鼓橋。遊廓の特徴的な構造を残しています。終戦の1年ほど前、満州楼は海軍の病舎になったときの「兵隊さんがお礼に毎朝、太鼓橋を拭き掃除してくれて、お陰で漆がはげた」という話が旅館に伝わっています。*1
中庭を有しているのも遊廓の特徴的な構造です。ここからも太鼓橋が見えます(写真右下)。
宿泊した部屋。
参考文献
参考記事
今回は、武雄温泉(佐賀県武雄市)の町並みを散歩します。
かつて、武雄温泉場には遊廓がありました。旅館「白さぎ荘」(旅館「花月」※1 の隣)は、かつての満州楼です。*1
地元の方の話によると、改修はしているが建物の基本部分は当時のままだそうです。
レンガ造りの塀。
夜の白さぎ荘。
参考文献
参考記事
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武雄温泉の商店街にあるスナック「ぼんぼり」。

像の顔のような店舗デザイン。

鼻の部分に取り付けられた電球。

建物は3世帯住宅のようになっています。一番左がスナック「ぼんぼり」、真ん中が理容室のような店舗、右側は花屋さんです。

武雄温泉の商店街。子宝相談ののぼり旗のある薬局。

店舗の隅に小便小僧があります。

元気よく放尿。

先っぽには、管が取り付けられています。

「全国遊廓案内」*1 によると、武雄町温泉遊廓は武雄温泉場にあって、貸座敷は、花月、一楽、第三国明楼、第四国明楼、第四国明楼、小桜楼、改盛楼、文明楼などがありました。

昭和3年の市街図*2 によると、貸座敷「花月」は、正法寺へ向かう道の角にあって、現在、同じ場所には、旅館「花月」があります。

道の角に沿って、旅館「花月」の建物が長く連なっています。

裏側から見た旅館「花月」。

【参考文献】
*1 南博:近代庶民生活誌.14(三一書房,1993)P.154-P.155 「全国遊廓案内」
*2 東京交通社:大日本職業別明細図(東京交通社,1937)佐賀県