白石雅彦「ウルトラセブン」の帰還双葉社2017.12

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「ウルトラセブン」は、「ウルトラQ」の持つある意味の素朴さ、「ウルトラマン」のシンプルで開放的なムードとは一変した、硬質でSFタッチの作品だった。「ウルトラセブン」は本放送当時、「ウルトラQ」「ウルトラマン」ほどの人気番組には成長しなかったが、その後、再放送を通じて、ハードな世界観を理解できなかった当時の子供達も楽しめるようになっていく。

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ウルトラセブンは宇宙ブーム、そして70年の大阪万国博覧会に向けて盛り上がっていた科学時代を反映した作品と言える。しかし一方国内では公害問題が表面化しており、70年安保に向けて学生運動も盛り上がりを見せていた。海外に目を向ければベトナム戦争が泥沼化していた。一方で科学万能、一方で現実とのはざまに苦しむ若者たちの姿を表現しようとしているかに見える。

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祖師谷(ウルトラセブン像)世田谷区立砧八丁目児童遊園。55周年。