高崎繁雄木更津地名散歩新千葉新聞 連載新千葉新聞社
⑥ さかんだな1976.3.5

仲片町公会堂のあたりは昭和１０年代は海だったところで、通称八幡屋のカシといい向こう地へ薪炭を運ぶ船着場になっていたが、木更津築港のとき埋め立てられた。
子供心に異様に冷たい雰囲気を感じて通り抜けた俗にいう岡場所の店さきに並んだ女性の無表情な顔を思い出すことがあるが、彼女たちは開店前のひとときを、吾妻の浅野様に参詣し、金光協会におまいりして訪れる自由と幸福の日を千秋の思いで待ったのであろう。浅野様は陸上自衛隊の入口右手に移されたが義軍浅野作蔵を祀った祠である。

この文献を参照している記事

木更津（浅野作造の墓）「浅野様」と呼ばれた民間信仰。
木更津（吾妻神社）きみさらず伝説。石塔に楼名。