小板橋靖正榛名山麓の性神風土記あさを社1977.8
小川原のべべ観音

P.187
渋川から国道17号線を沼田に向かって、しばらく行くと、子持村に出る。榛名山の北麓と子持山の南麓がもっとも狭まった谷間を利根川が通り抜け、少し開けた所に国道と利根川に挟まれたかっこうで小川原部落がある。この小川原部落に、昔から「べべ観音」として有名な観音堂建立されている。特に目を引くのは境内入口の門柱にあたる部分の向かって右側に、自然石の巨大な女陰石が、そして左側には、同じく自然石の巨大な男根石が建立されていることである。
また堂のすぐ南脇に建立されている高さ2mの石造観世音の立像の股間には、あきらかに、女陰が刻まれている。