*西光知巳: 口之津の歴史と風土 1号 (口之津史談会,2007)オコンゴ考

口之津の行政区、南大泊に「オコンゴ」と呼ばれる地名がある。かつて遊廓があった所としても知られている。口之津の字界図を見ると、早崎名(みょう)と町名(みょう)の間を小さな川が流れ「苧扱川」とある。これをオコンゴと呼ぶらしい。
また、この近くに「苧扱川」や「苧扱平」という字の区画もある。以前から珍しい地名なので、どうしたいわれがあるのか疑問に思っていた。
広辞苑によると、苧(からむし)は、イラクサ科の多年草で、茎の皮から繊維をとり(青苧)、糸を製して越後縮などの布を織る、木綿以前の代表的な繊維。苧麻(ちょま)は同種、とある。次に、「扱」は、字義に「こく」「しごく」「こきおとす」とある。以上のことから、オコンゴ(ウ)は、苧扱川で苧麻をしごいて、繊維をとる仕事をした川であることからいいならわした地名であろう。