野辺地町文化財保護審議会: あるくみるなっとく野辺地の自然と文化 (野辺地町文化財保護審議会,2012)

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旧大萬(だいまん)旅館
旧大萬旅館は、入母屋屋根に玄関バルコニーを持つ2階建ての和洋折衷の木造建築です。1900年(明治33年)に建てられました。脇にはレンガづくりの蔵があります。玄関両脇にはイチイと五葉松が植えられ、入ると右手に回り階段があります。階段のまわりはかつて吹き抜けだったようです。2階は回廊になっています。伝統的な方法で建てられた建物ですが、2階手すりの幾何学的意匠やレンガづくりの蔵などに洋風が取り入れられられた近代和風建築です。
明治時代以降、北海道のニシン漁などで働くため、野辺地湊から多くの人が海を渡りました。金沢町の旅館街は、近郊から来た北海道に渡る人たちでにぎわいました。また、大萬旅館は、1988年のフジテレビのドラマ「飢餓海峡」の撮影現場ともなっています。