都市出版: 東京人 15(6) (通号 154) (都市出版,2000.6)料亭で江戸東京を味わう--芳町「濱田家」/新橋「花蝶」/神楽坂「うを徳」 (特集 芸者さんに会いたい 新橋、赤坂、芳町、神楽坂、浅草、東都五花街探訪)

P.38 浜町・芳町は明治の始め頃から賑わったいわゆる三業(待合、置屋、料理屋)地だ。隆盛期には芸者さん三百人、料亭は二十軒ほどもあったが、石油ショックを大きな契機として芸者さんも料亭も後継者が減ってしまい、規模が小さくなった。芳町に今いる芸者さんは二十人ほど。その出先である料亭は、「玄治店(げんやだな)濱田家」のみである。 福井県の農家の三男坊に生まれた初代が上京(徒歩で、と伝えられている)、横浜と東京で日本料理を学び、大正の始めに独立した。以前置屋だった店を居抜きで料理屋として開業したのが「濱田家」だ。川上音二郎の妻で日本で最初の女優といわれる貞奴が出ていたことで有名だが、創業者が包丁を握っていたこともkあり、料理自慢の座敷でもあった。

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