沼田尚道: 鴎外(97) (森鴎外記念会,2015.7)「青年」に描かれた大宮公園

七 含翠楼からする三味線の音

P.61 「青年」が「昴」に連載開始された明治四十三年は、大宮公園に三業組合を組織された年でもある。時代は下って、昭和6年国民新聞大宮通信部発行の「大宮町要覧」は、、大宮の花柳界は東京からの客足で活況を呈し、料理店の数や設備は県下随一で、大宮町歳入の四分の一が花柳方面からであった旨そ記している。

六 萬松楼と八重垣

P.59 萬松楼は、敷地内に鉱泉を掘り当てたことから明治二十一年に開業した料亭・旅館で、大宮公園内に在った料亭・旅館の中ではもっとも古い老舗の一つである。明治二十四年十月には正岡子規と夏目漱石が滞在した。