高崎繁雄西上総地名散歩 46 六軒町房総ファミリア新聞房総ファミリア1987.2.25
北片町(木更津市中央二丁目)の北端はもともと突き当りのT字路で、左折すると海岸、右折すると通称「六軒町」でロッケンマチとよび、菓子製造販売の榎本商店・石川茶わん屋・荒物雑貨商の秋田屋・角の焼芋屋・友田大工・茶わん屋の六軒がありました。一方、永井作(晴美台二丁目)の通称「六軒町」はロッケンチョウとよび、昭和15年頃、木更津海軍航空隊の隊内居住兵が半舷上陸※した時の休憩所六軒を、自然発生的に通称としたらしいのです。このほか、木更津市高柳に字八軒家があり、蒸気ガシに通称「三軒町」がありました。永井作六軒町一帯は、永井作貝塚の遺跡であります。 ※「半舷上陸」の意味は、艦船が停泊した際に、乗組員の半数を当直として残し、半数ずつ交代で上陸させること。(Weblio辞書)