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秦野市立宮永岳彦記念美術館 リンク

 

宮永岳彦 たまゆら 昭和を想う 2022年3月16日から9月25日 リンク

「たまゆら(玉響)」とは、少しの間、ほんのしばらく、という意味の大和言葉です。本展ではレコードジャケットを中心に、庶民の娯楽、暮らし、ファッションと大衆的で親しみやすい作品を展示し、ノスタルジックな昭和の世界へいざないます。

洋画家・宮永岳彦(1919年から1987年)は、純粋絵画のほか、数多くの商業デザインを手掛けましたが、レコードジャケットもその一つです。一瞬にして記憶が蘇るほど魅力的に描かれたオードリーヘップバーンや美空ひばり。珠玉の映画と美しいジャケットは、遠い昔の思い出を彩ります。大衆に寄り添い、人々の日常や暮らしを描いた作品はどこか懐かしく、時空を超えて在りし日の昭和が偲ばれます。また、戦後の復興期に描かれた都会の洗練された女性は、斬新で今もなお色褪せることはありません。

宮永岳彦アートの世界 プロフィール リンク

『光と影の華麗なる世界』と称される美人画で知られる、洋画家・宮永岳彦。
 その特有な世界を創りあげていた流麗な線と華やかな色彩は、戦前から1960年代に至るグラフィックデザインでの研鑽が預かるところも少なくない。
 父親の転勤のため静岡県磐田郡(現在の磐田市)で生まれ、名古屋市立工芸学校に学んだ。2度の兵役後、実家のある秦野市名古木に帰り、アトリエを構え、松坂屋百貨店銀座店宣伝部に勤務しながら、1946年(昭和21年)から15年間にわたり創作活動を続けた。
 また、『ぺんてるくれよん』のパッケージ(向かい合う男の子と女の子)や『小田急初代特急ロマンスカー』(3000形SE車)の内外装のデザインも手がける。