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表紙の植物

表紙の植物はトチノキ(栃、橡、栃の木、学名:Aesculus turbinata)。ムクロジ科トチノキ属の落葉広葉樹。小さな葉が5枚~9枚。手のひらのように広げたのが1枚の葉で、「掌状複葉」と呼ばれます。
トチノキの種子は、縄文時代から食用され、現在も土産物などの「栃餅」として風土に根付いています。
トキノキの種子は、落葉広葉樹の中では最重量。種子に貯蔵されている膨大な養分のおかげで、芽生えの成長は速く、わずか約3~4週間で完成度の高い受光態勢を作りあげます。このような成長パターンは、2年目以降も継承され、急激な伸長と大きな葉の一斉開葉は若木になっても老木になっても続き、同じ振る舞いを一生続けます。東北地方の森の奥深くには、トチノキの老木が多く見られ、樹齢500年を超えるものも確認されています。(清和研二「樹は語る」)。
青森県弘前には、かつて「橡の木(トチノキ)」と呼ばれた花街があり、津軽特有の訛りや性行為を端的にうたった唄の数々は、一種の「橡の木情調」をつくっていました。(松川二郎「全国花街めぐり」)。