東浦賀の愛宕山にある常福寺。境内へは長い階段を登っていきます。
「大乗妙典六十六部供養」の碑。(「妙典六十六部」とは、法華経を66部写経し、日本全国(66ヶ国)を巡る修行のこと)
願主、江戸屋半五郎と刻まれています。
江戸屋半五郎は、洗濯屋(遊廓)の主人でしたが、あるとき、江戸で、一人の僧に説教され、自分の商売の罪深さを知り、すべての財産を投げ売り、これを抱えていた遊女たちに分け与え、仏門に入り、修行僧として全国を行脚しました。*1
江戸屋半五郎の墓。
「大誉果向深本法子」の法名が刻まれています。半五郎は、修行僧として全国を行脚の折、紀州の山中で徳本上人に出会い、子弟の関係を結び、「深本」の名をもらいました。*1