原浩三性神探訪八重岳書房1970
 大岱の稲荷神社の石神

P.262
この2個の石神は、どうも五輪塔の頭部をそのままもってきたものらしい。頭部の形状はたしかにリンガを思わせる。

中台延命寺の石神

P.196
残念ながらこの石神は、あまり格好も良くないずんぐりしたコンクリート製であった。その前に大正拾二年拾月吉日と誌した箱が二つあり、その中に古杓子がいくつも収められている。石神(しゃくじ)堂と呼び石神様と言っているそうだ。住職の話では、昭和初年に、先々代が現在の旭化成の工場のところから移したのだといい、本来の石神は盗まれて現在のは模造品で.....とあまり気にかけていないようだ。そのコンクリート石棒には黒く梵字が書かれていて、仏教的な扱いを受けているようだが、多少の信仰は残っているのだろうか。