鯖江むかしむかし編集委員会*鯖江むかしむかしP.196-P.205惜陰小学校2002
弁天湯
P.202-P.205 弁天湯 弁天通り(柳町から横越への道)の中程を北へ曲がると、弁天遊廓があり、そのつき当りに通称弁天湯、または田んぼの湯と呼ばれた銭湯がありました。先祖は、今立群福間村の出身だったので、正式には福間楼といい、大正期に木造三階建てを建築しました。当時は珍しいので評判の建物になりました。初めは、旅館をしていましたが、そこから450メートル程東の沼地からお湯が沸き出ているのを、旅館の持ち主が見つけました。そこで、直径50センチメートルぐらいの穴を掘って、湧き出たお湯を太い竹どいを7本束ねて弁天湯まで送りました。その当時のお湯はきれいな湯で、県で調べてもらったら、「含食塩炭酸鉄泉」という鉱泉でした。そのお湯を利用して一階を銭湯にしました。

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鯖江(弁天橋)弁天遊廓近く。