柏市教育委員会 旧陸軍東部第105部隊の営門 2012.3.31

この門柱は、昭和13年(1938)11月に開設された柏飛行場の兵営施設の営門(旧陸軍東部第105部隊営門で、建設当時の位置のまま残されています。
右の写真は施設正面を撮影したもので、営門や兵営の姿 本部建物など戦争当時の状況を伺うことができる貴重なものです。
柏飛行場は現在の県立柏の葉公園を含む柏の葉、中十余二(なかとよふた)の地区にありました。昭和初期、中国との関係悪化から、「国土防空」特に「帝都防空」のため飛行場建設を急ぐ必要がありました。そこで昭和12年(1937)6月、陸軍の近衛師団経理部が新設飛行場予定地を旧東葛飾郡中村十余二に計画し、地元の誘致運動もあり、同年9月に旧田中村、八木村(現流山市)にまたがる約145万m²の用地を買収し、同13年1月に起工式が行われ、同11年に 1500mの滑走路一本を有する飛行場が完成しました。併せて同13年に東京立川から陸軍飛行第五戦隊が移転し、同17~18年(1942~1943)兵員は、700人を超えるまでになり、 松戸、成増、調布などとともに、同19年( 1944)末から激しくなったB-29爆撃機による空襲に対し防空戦闘にあたりました。戦争末期の同20年1月には我が国初のロケット戦闘機「秋水」の基地となりましたが、テスト飛行で終わり、終戦を迎えます。
戦後米軍に接収され、同30年(1955)に「米空軍柏通信所」、 トムリンソン通信基地が建設されましたが、返還交渉を経て同54年(1979)に日本に全面返還となり現在に至ります。
戦時中の様子を今に伝える市内に残された数少ない文化財です。

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柏(柏飛行場跡)旧陸軍東部第105部隊の営門。