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高橋剛 リンク

 日展理事、日本彫刻会理事、東京家政大学名誉教授の彫刻家高橋剛は、9月5日午前10時24分、脳出血のため東京都新宿区の病院で死去した。享年70。バレリーナをモチーフとした作品で知られた高橋は、大正10(1921)年8月31日、山形県酒田市に生まれた。本名剛。祖父は宮彫り師、父は日本美術院所属の仏教彫刻家。父に師事して木彫を始め、昭和15年上京。翌16年東京美術学校彫刻科に入学。関野聖雲に師事して同21年同科を卒業する。同22年第3回日展に「夏に立つ」で初入選。同24年より北村西望に師事する。同29年第10回日展に「バレリーナ」を出品した後、このモチーフを中心に追い求め、同31年第12回日展では「踊り子」で特選、翌32年第13回同展では「バレー・ダンサー」で,翌33年第1回社団法人日展では「振付」で3年連続特選を受賞。同35年同会会員となった。同56年改組第13回日展に異色のモチーフをとらえた「房総の女」を出品して内閣総理大臣賞受賞。同61年には前年の第17回改組日展出品作「稽古場の踊り子」で日本芸術院賞恩賜賞を受けた。同62年日本彫刻会理事、委員長に就任。昭和30年代中頃まで木彫を中心に制作したが、のち塑像に転向し、鍛えぬかれたバレリーナの肉体をモチーフに、そこに宿る清新な精神の表出を試みた。同37年より東京家政大学で教鞭をとり同62年同大名誉教授となったほか、同60年より金沢美術工芸大学でも非常勤講師として後進を指導。同63年大阪心斎橋大丸で個展を開いている。