内藤記念くすり博物館 企画展 薬売りの引札 くすり博物館だより第34号 江戸・明治・大正時代のくすり広告 1995.10 リンク

ウルユス

「ウルユス」 は、 大阪の肥後屋丈右衛門が発売した薬で、 洋名の売薬のさきがけとされています。その発売の始めは、明和~天明年年間 (1764-1788) とも文化9 (1812)年とも言われています。「ウルユス弘方心得書(ひろめかたこころえしょ)には、「上包(うわづつみ)には、効能の次第、中包(なかつつみ)は用い方の次第、内包は心得の次第・・」と書かれており、実物はまさにその通りになっていました。上包みには、「痰溜飲積気之症(たん、りゅういん、しゃっきのしょう)」に効果があるとして49種類もの症状を挙げています。従来ウルユスの効能書とされてきたものはこの上包でした。中包は使いかたを述べています。基本的には「朝三粒昼三粒夜三粒」を欠かさず14日間用いるように書かれていますが、症状が重いときや小児・高齢者には効果を見極めながら、加減して用いることを指示しています。