藤沢市総合市民図書館 わが住む里

わが住む里 第14号 1963

江の島鳥居の由来

P.34
現在、藤沢の古老の説話に残っているのは第3代鳥居であるが、幸い、その袴石が二基とも完全な姿で遊行寺境内に移されている。石材は小松石で、角石の四角を大きく面取って八菱形になっている。側面の広い面に各三面づつ銘文が刻してある。

明治十四年四月
上己日建
祠官筥崎博之

世話人

当駅
 常陸屋権右ェ門
 曼屋又兵ェ
 大磯屋市右ェ門
 丸屋晃
 青木精也
 川邑新七

江の島
 紀伊国屋半六

(以下略)

この銘文によって最後の鳥居は明治14年4月に竣工したことを知る。世話人の中にある常陸屋権右ェと紀伊国屋半六は創建以来の家柄であり、また曼屋又兵ェ以下川邑新七までの五人は藤沢宿時代の遊女屋である。


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藤沢(鳥居)3代目の鳥居の礎石。藤沢宿時代の遊女屋。