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阿部倉温泉の由来
奈良時代、行基菩薩がこの地に来訪したことからはじまります。その折、行基は岩角にあやまって足を打ちつけ、歩行不自由となりました。そこで、この里の鎮守諏訪明神へ祈誓すると不思議なことに沢から温泉が湧き出してきました。これは信州諏訪の神が当地の温泉をここに移して我に与えたに違いないと、行基は直に神泉に足を浸すと、やがて足の痛みも止まって無事旅を続けることができました行基はここを立ち去るとき、湯口にむかって、末の世までも絶えることなく湯が湧き出て、多くの人々の病を癒すよう神に祈ったということです。

鎌倉時代、阿部倉からほど近い衣笠城の城主三浦大介義明公も、この湯を城にとり寄せ、湯冶をしたといいます。

正徳年間(1711年~1715年)に湯場の開設願いが役所に提出され、大正九年には、湯治の客も寝泊りできるよう五部屋の長屋風の家屋(湯の沢旅館)も、ととのいました。

高度成長の時代に改築、増築がなされました。やがて横浜横須賀高速道路の建設にともない、湯の沢館は裏手の丘陵上に移転を余儀なくされました。しかし、湯水(鉱泉)だけは昔と変らず、湯の沢の湯口から引いたものが用いられてます。