石浜神社社誌編纂委員会石浜神社社誌1250年祭記念石浜神社社務所1975
社殿その他の建造物
天神社燈籠一対

銘には、(表)天満宮、(側面)新吉原二丁目玉屋庄兵衛(側面)明和四丁亥八月吉日、とある。
「吉原雑話」(江戸中期刊行の吉原についての随筆集)によると、石浜神明社社地に天神様の勧請のあった明和4年、吉原仲の町では、天神様のご神威にあやかって梅松の造花と梅鉢のちょうちんを飾り、”にわか”(俄、即興で仕組む一種の仮装行列・踊り)を盛大に催した、という話がある。
この燈籠が天神様にあやかる花の行事「吉原にわか」を記念して示された篤志であることは間違いあるまい。

この文献を参照している記事

吉原(真先稲荷)「吉原にわか」を記念して建てられた石燈籠。