台東区芸術文化財団一葉記念館台東区芸術文化財団
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一葉記念館建設の経緯について

名作「たけくらべ」の舞台となった龍泉寺町(現・竜泉)の人々は、一葉の文学業績を永く後世に遺すべく、有志により「一葉協賛会」を結成しました。

昭和24年(1949)には戦災で失った「一葉記念碑」を再建し、続いて昭和26年(1951)には一葉記念公園に「一葉女史たけくらべ記念碑」を建設、さらに昭和35年(1960)には一葉の旧居跡に「樋口一葉旧居跡碑」を建立しました。

協賛会は、残る大事業として記念館建設を目指し、有志会員の積立金をもとに現在の用地を取得し、台東区に寄付をして記念館建設を要請しました。

台東区は、こうした地元住民の熱意に応えて、記念館建設を決定し、昭和36年(1961)5月12日に開館に至ったのです。当時、女流作家の単独資料館としてはわが国で初めてのものでした。

その後40年余りを経て、館の老朽化が進んだことや樋口一葉が新五千円札の肖像に採用されたことを機に、平成18年(2006)11月1日にリニューアルオープンしました。