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地井武男さんも愛した千葉・匝瑳市の「じまん焼」 その味は? リンク

 5年前に70歳で亡くなった俳優の地井武男さん。生まれ育った匝瑳市(旧八日市場市)を愛し、人気の散歩番組などで故郷の見どころを紹介してきた。そんな地井さんが、子供の頃から親しみ続けた味がある。

 JR八日市場駅から北に5分ほど歩き、八日市場本町通り商店街に出る。目抜き通りから幅一間(1・8メートル)ほどの路地に入ると、突きあたりの右手前に昭和の雰囲気が残る甘味処「うれし野」がある。ここの名物「じまん焼」は、店主の佐々木福太郎さん(75)が半世紀以上にわたり焼き続けている自慢の味だ。

 大判焼きや今川焼きと同じ種類の和菓子で、北海道産の小豆をふんだんに使った自家製のあんを小麦粉ベースの生地に入れ、円筒形の金属型で両面を焼き上げる。

 「うちのじまん焼は、たっぷり入ったあんこが美味しいと評判なんです」。福太郎さんと一緒に店を切り盛りする妻の定子さん(71)が、焼きたてのじまん焼にお茶を添えてテーブルまで運んでくれた。さっそく頬張ってみると、甘すぎず、小豆の風味がしっかりとしていて、2つ3つとつい手が伸びてしまう。

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八日市場(うれし野)地井武男さんが親しみ続けた「じまん焼」。