小口千明茨城県つくば市谷田部市街にみる往年のにぎわい歴史地理学野外研究 (16):2014.3 p.63-97筑波大学人文社会ビジネス科学学術院人文社会科学研究群人文学学位プログラム歴史・人類学プログラム歴史地理学研究室2014.3 リンク

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その裏側には「大正十三年七月二十二日建立という建立年月日と,建立に協賛した多数の寄付者名、寄付金額等が刻まれている。

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谷田部町内からの寄付者として,谷田部町料理店として 11名,谷田部町芸妓営業として1名の名前がある。料理店11名には同姓並列記載者 2名が含まれるが,この同姓者を1軒として数えても合計10軒の料理店が存在したことになる。この数からは,谷田部町のかなりのにぎわいを想定してよいであろう。さらに,芸妓営業の存在があり, この時期の谷田部町の繁栄は,牛馬が曳行
する荷車や駄馬が多数通行し 町には料理府が多数並ぶ姿があったとみることができる。

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玉川館は谷田部四ツ角で現在も大福など和菓子の製造・小売を行う玉川堂が経営していた映画館である。玉川堂が面する国道354号線旧道の南の路地沿いに立地していた。玉川堂の玉川進一郎氏
(昭和 9 (1934) 年生)によると,創立年は明確ではないが,大正末ごろから活動写真,その後は邦画の上映を行っていた。

この文献を参照している記事

谷田部(玉川堂)老舗和洋菓子店。かつては映画館をを経営。
谷田部(獣霊碑)大正13年建立。多数の寄付者名。