今回は、舎人町(愛知県名古屋市東区)の町並みと風俗を散歩します。
舎人町は、戦災をまぬがれたおかげで、戦後の立ち直りは早く、戦後さらに名声を加えました。社用族の二次会どころの故に客足が遅く、十時頃からの客が多く、ついでに寝ていく客も多かったことから、昔から舎人町のトンネル芸者という変なダジャレのあだ名をつけられていました。*1
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現在の舎人町は、閑静な住宅街ですが、ところどころに、当時の面影を残す建物が建っています。
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こちらのお宅は、料理屋だったようです。
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「若房」の屋号が残っています。昭和51年の住宅地図*2 には、料理「若房」その東隣に割烹「久和」、西隣に割烹「岩松」があり、この付近は料亭街でした。
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【参考文献】
*1 名古屋タイムズ・アーカイブス委員会:名古屋なつかしの商店街(風媒社,2014)P.29
*2 日本住宅地図出版:名古屋市東区(日本住宅地図出版,1976)P.52