山谷一郎網走私史 第3集山谷一郎1995
網走遊廓八丁目繁盛記
P.66 昭和12年頃の八丁目は、昔日の繁栄の姿は消え、軒を列べていた越中楼、金松楼、松葉楼、昇月という大店は、アパートや旅館、そば屋、カフェなどに姿を変え、たった一軒、扇屋(後のたちばな)だけが妓を四、五人置いてささやかに営業を続けていた。