日本文芸社荷風!vol.23日本文芸社2010.1
神田界隈「建物」探訪旧・神田区に戦前の建築物を探して
P.30 看板建築は、関東大震災以後、急速に広がった商業建築で、防災を考慮して木造家屋の正面を銅板やタイル、モルタルなどで仕上げたもの。多くは2階屋で、3階部分に腰折れ屋根(マンサード)の屋根裏部屋をもtものが多かったが、これは木造3階建ての禁令をクリアするための抜け穴的構造だったらしい。柳原通りには、海老原商店をはじめ数軒の看板建築が残っている20年ほど前までは神田界隈には非常に多くの、それも奇想天外な意匠の物件がみられた。

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神田須田町(木造3階建ての建物)正面から見ると2階建て。
神田須田町(海老原商店)昭和初期につくらた看板建築。