新人物往来社江戸史跡事典 上巻千代田区・中央区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・北区新人物往来社2007
十軒店

旧西町と旧本町三丁目の間にある通りは、往時、「十軒店」と呼ばれていた。ここは江戸期の仮設専門店街であり、節句の人形などを扱う仮店舗が一カ所に集中していた。当初、同業者が十軒あったことから、このように呼ばれるようになったとも言われている。
十軒店の仮設店舗は時代を経るごとに増えてゆき、寛政2年(1972)には、40軒をも数えたという。