港町から 第2号 (特集:浦賀・横須賀)港町のタウン・マガジン街から舎2009.4
福沢諭吉先生も上がった浦賀遊郭

P.49
安政七年(1860)11月浦賀から、太平洋を越えてアメリカへ向かう船がありました。咸臨丸です。品川で出航式がありましたので、浦賀は日本の最終寄港地として水や野菜などを積み込むために3日間留まりました。福沢自身が書いた「福翁自伝」には、「茶屋みたいない処に行って、さんざん酒を飲んで、サア船に帰る云うときに、誠に手癖の悪い話で、その茶屋の廊下の棚の上にうがい茶碗が一つあって、これは船の中で役に立ちそう物だと思って、ちょっと私がそれを盗んできた。」と記されています。「うがい茶碗」は、お仕事の終わった遊女さんが使用するビデです。

この文献を参照している記事

浦賀(郷土資料館)うがい茶碗を持ち帰った福澤諭吉。