史明理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい講談社2018.12
渾身の「台湾人四百年史」

1954年に西池袋にある17坪の角地を購入し店舗を構えた新珍味と名付けた新たな店は、のちに区画整理事業のため11坪に縮小するが増築した5階建てのビルは今も同じ場所で50年以上営業を続けている。復員兵や引揚者だけでなく新聞記者や雑誌編集者、大学教授連中なども餃子の評判を聞いて足繁く通ってくるようになり、それがまた店の宣伝にも繋がった。新珍味には文化人のサロン的な側面もあって、戦前から交流のあった武者小路実篤や逸見梅栄のほか詩人の佐藤春夫、作家の石川淳や開高健も常連だった。

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池袋(新珍味)台湾独立運動家が開業。名物はターローメン。