澤村泰彦 星々のみちびき:大大雄山参道二十八宿灯 平塚市博物館 平塚市博物館平成二十三年度冬期特別展図録

高森道了尊の「北極連珠」石碑

P.39
最乗寺を開いた了庵禅師は糟谷庄(現在の伊勢原市)の人とされ、また一説に道了(開祖事業に霊力を発揮した修験行者。了庵禅師遷化の後に天狗に姿を変じ、名物となった天狗下駄の由来となった。)も師と旧交があったと言われ、故地伊勢原に高森道了尊があります。江戸時代天保期の「新編相模国風土記稿」には「松高庵」の名で掲載し、「最乗寺開山了庵、及び従弟道了居住の地なりと云う。」と紹介しています。その高森道了尊境内に江戸時代の陰陽師の手による星図を描いた石碑が建っています。星図には「北極連珠」と表題があり、銘に嘉永5年(1852)の記載があります。周縁を二十八宿が囲む図案は星曼荼羅に類似し、中に北斗七星、九曜などの星を描く点も共通します。