筑波大学地球科学系人文地理学研究グループ地域調査報告筑波大学地球科学系人文地理学研究グループ リンク
川瀬正樹常陸太田市における商業地域構造の変容 リンク

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常陸太田市中心部は、久慈川の沖積低地に阿武隈山地の南端部から細長く突出している洪積台地上に位置する。台地の東には久慈川支流の里川,西から南には同じく源氏川が流れる。
低地から台地面までの高低差は30m以上に及ぶため、台地に登る道路はいずれも急傾斜である。低地からみた台地の姿が鯨の形に似ていることから地元住民は台地そのものを「鯨ケ岡」、そして台地の上を「鯨の背」と呼称している。
 台地上に位置する商店街は、常陸太田市内における古くからの中心商店街である。

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東三町は西三町とともに歓楽街を形成していた。当時の庶民の娯楽や社交の場となった映画館や銭湯、理髪店などのほか、茶屋、置屋、仕出し屋・料理屋といったサービス業を営む商店が立地した。このような歓楽街の存在は当時の常陸太田の商業の集客力の
強さとその繁栄ぶりを示している。

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常陸太田(「釜萬」跡地)かつての歓楽街。東通り商店街。