香深の市街にある渡辺旅館。

古い建物が目を引きます。

旅館の1階には、ランプ、そろばん、蓄音機など、当時使われていた道具や器具が展示されていて、まるで博物館のようです。

渡辺旅館の焼印。

香深の市街にある渡辺旅館。

古い建物が目を引きます。

旅館の1階には、ランプ、そろばん、蓄音機など、当時使われていた道具や器具が展示されていて、まるで博物館のようです。

渡辺旅館の焼印。

今回は、礼文(北海道礼文郡礼文町)の町並みと風俗を散歩します。
香深は、礼文島の東海岸に位置し、香深港は、現在では礼文島唯一の玄関口です。
昭和15年の資料*1 に、香深の貸座敷業「三浦屋」「金盛楼」の記載があります。
礼文島南側の香深の市街地から道道765号線の坂道を登りと、右手に厳島神社の鳥居が見えてきますが、この先が貸座敷があった場所です。*2

北側(写真右側)に、「三浦屋」「金盛楼」、南側(写真左側)に松月楼がありました。*2

松月楼があったと思われるあたり。*2

この坂を上ったところには、劇場がありました。*2

【参考文献】
*1 渡辺利三郎:銃後の香深(渡辺利三郎,1940)広告欄
*2 東京交通社:大日本職業別明細図(東京交通社,1937)第395號
蒲田駅南口の「ホテル末広」は、昭和27年開業で、当時は「温泉旅館」でした。開業時は「玉屋」という旅館でしたが、手相占いに見てもらったところ「末広」が良いというのですぐに名前を、「末広旅館」変えました。当時、隣には「白蘭」というキャバレー(後のキャバレー「モンテカルロ」)があって、バンドの生演奏が旅館にも聞こえ、華やかな雰囲気でした。*1

日帰り温泉(90分1100円)は、銭湯のように黒湯温泉を味わえます。

待合室には、小沢昭一さんが少年だった頃のふるさと蒲田の地図などが展示されています。

待合室では、冷たい麦茶がサービスです。

参考文献】
*1 交通新聞社:散歩の達人(2012.6)P.9 「ホテル末広が語るあの頃の活気と風情」
西蒲田6丁目。通りの向こう側にホテルの看板が見えます。

多摩堤通り。ホテルへの入口を示す多数の看板。

趣のある路地。隠れ家的な雰囲気のラブホテルです。

屋上の看板には、ビジネスホテルと書かれていますが、「ビジネス」の部分が白く塗られて消された跡があります。

西蒲田7丁目の東京蒲田病院の南側に、小規模なスナック街があります。

昭和レトロな店舗が建ち並びます。

建物の角がR形状となっているアパート。

長屋風の建物のつなぎ目の部分の意匠。ウイスキーの瓶のような形状にデザインされています。

蒲田駅東口の繁華街の交差点の角にある建物。

建物の側面には大衆割烹「川和路」。かつては料理屋だったようです。

建物の右側半分は、アパートのような造り。

昔、お風呂場で見かけたようなタイルです。

蒲田東口中央通りにある激安自販機。黄色で目立っています。

自販機の脇には、ラブドールと思われる女性の人形。名前は「みなみ」さんだそうです。

激安の理由は、1日1000本売れているためです。

「1本買って♡」。

蒲田東口中央通りの先にある歓楽街。カラフルな飲食ビルが建ち並びます。

小規模ですが、スナックや居酒屋が密集しています。

さかさ横丁と呼ばれているようです。

「大女優」。映画の町らしい店名です。

現在のアスレチッタ1階のエレベーターホールに「蒲田松竹撮影所跡」の木柱が建てられています。

川崎映画街を作った(株)美須商事(旧チネチッタ)は、昭和25年、この場所に「蒲田東映劇場」をオープンさせました(案内板より)。

アスレチッタの裏口(写真左側手前)。ここから、ニッセイアロマスクエア隣りのビル壁面に描かれている「松竹キネマ蒲田撮影所」の絵が遠望できます(写真右奥)。

蒲田の歴史を物語っています。

今回は、蒲田(東京都大田区)の町並みと風俗を散歩します。
大正2年(1920年4)、松竹キネマ合名社が設立され、敷地として、蒲田の中村化学研究所跡に蒲田撮影所が整備されました。男女俳優の募集も行われ、その頃の日本映画では女性の役をほとんど”女形”が演じていましたが、松竹では”女は女優”の方針でした。1
撮影所があった敷地に建てられた大田区民ホール「アプリコ」(写真奥)前の植え込みには、撮影所の入口にあった松竹橋が再現されています。2

松竹橋の親柱は、もう一つ、「アプリコ」の1階の入口付近に設置されています。

もはや現存しないものとされていた実際の親柱で、鎌倉在住の方から寄贈の申し出があり、70数年ぶりに、当地への里帰りが実現したものです(案内板より)。

「アプリコ」の地階には、全盛時の蒲田撮影所を再現したジオラマがあります。
正門前を逆川(さかさがわ、六郷用水の支流)が流れ、そこに松竹橋がかかっていました。

【参考文献】
*1 永山武臣:松竹百十年史(松竹,2006)P.364-P.367
*2 大田観光協会:大田区観光ガイド(ハーツ&マインズ,2007)P.74