江東区を東西に流れる小名木川の西隅田川に近いところに架かる「高橋(たかばし)」の周辺から猿江にかけては昭和30年代まで労働者を相手にする木賃宿、簡易旅館が多く、「高橋のドヤ街」と呼ばれていました。小名木川の水運に従事する労働者のために古くから旅館が作られていったようです。*1
宮部みゆきの「理由」*2は、この高橋にある片倉ハウスという簡易旅館の中学生の娘が近くの交番に、「殺人事件の重要参考人がうちに泊まっている。でも、おじさんは犯人ではない。」と言いに来るとことから始まり、荒川区でおきた「一家四人殺し」事件が多角的に検証されることになります。
現在も、多くのビジネスホテルが営業中です。
飲食店の並びにあるビジネスホテル。
昔の面影を残すアパート。