「滑川町鳥瞰図絵」*1 によると、かつての常盤遊廓があった場所(真證寺の北側)に隣接して、稲荷神社がありました。
現在、その場所には稲荷神社があったことを示す石柱が建っています。
石柱には、「寄進 廊内青年会」と刻まれています。
明治36年頃から大正11年頃までの十数年の遊廓運営において、会計上の不正行為が発覚するなどしたため、「廓内青年会」のメンバーを中心に改革が進められ、衛生的設備の完備や守護神としての稲荷神社の建立が行われました。*2
石柱が建てられたのは大正12年。「廓内青年会」のメンバーを中心に改革が進められた時期にあたります。写真奥は真證寺です。
「廊」と刻まれていますが「廓」でしょうか。
【参考文献】
*1 滑川市総務部:近代百年のあゆみ 眼でみる滑川市(滑川市,1978)鳥瞰図
*2 滑川市:滑川市誌資料 第6 商工業(滑川市,年代不明)P.24-P.25