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日立(旧共楽館)日立武道館。正面に千鳥破風、唐破風屋根。

日立市白銀町2丁目にある日立武道館は、もとは、日立鉱山(現在のJX金属)が従業員や地域住民のために建設した劇場です。*1

共楽館の設計に影響を与えたのは明治44年秋にリフォームを終えたばかりの歌舞伎座でした。正面の千鳥破風に加え、正面左右隅の階段室には、唐破風屋根を載せています。*2

裏に回ると妻壁上部に丸い「ガラリ(換気口)」が見えます。設計者は建築家ではなく鉱山会社の技師だったそうで、その個性(工場建築のよう)が出ています。*2

建築まもない頃(大正8年)の共楽館の写真(案内板より)。

共楽館は、現在では「芝居小屋」と呼ばれあす。芝居小屋は近年は、四国(琴平)の金丸座(日本最古)、小坂町の康楽館(こうらくかん)※1、内子町の内子座のように、地域振興活動の一環として見直されています。

参考文献

*1
文化庁文化遺産オンライン文化庁 リンク
旧共楽館(日立武道館) リンク

日立鉱山が従業員や地域住民のために建設した大規模な妻入の劇場で、歌舞伎座(…

*2
共楽館史料調査会史料集共楽館地域と共に歩んだ五十年日立市郷土博物館1999.3
共楽館の建築

P.16
共楽館の設計に影響を与えたのは明治44年秋にリフォームを終えたばかり…

参考記事

※1小坂(康楽館)役者たちの無数の落書きが残されています。

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