紋別市街から丸瀬布(まるせっぷ)方面に向かって約30kmほど内陸部に入ったところに、かつて東洋一を誇った金山「鴻之舞金山」」がありました。全盛期は、戦前・戦中で、細長く伸びる山あいに沿って住宅、商店が軒を連ね、テニスコートやプール、劇場までありました。*1
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旧鉱山町の中心部にあった製錬所に、高さ約50m大煙突の遺構が残っています。この煙突は、「望郷の煙突(徴用された労働者から通称)」と呼ばれ、遺跡のシンボルとなっています。*2
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煙突の周囲に残る建物の遺構。
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火力発電所などの複合施設でした。*2
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【参考文献】
*1 北海道新聞(1995.1.8)P.3 「写された記録14 鴻之舞金山」
*2 文化庁文化財部記念物課:近代遺跡調査報告書(ジアース教育新社,2002)P.82