日本橋の美術店のある交差点。
ここに、美術店などの有志が建てた「十軒店(じっけんだな)跡」の碑があります。
「十軒店」は、江戸時代の仮設専門店街(人形市)のことで、当初、同業者が十軒あったことから、こう呼ばれるようになりました。*1
隣の「コレド室町テラス」には、中央区教育委員会が建てた別の案内板。
三月の上巳(桃)の節句には、内裏雛・禿人形・飾道具等を、五月の端午の節句には、冑人形、鯉のぼり等を商う人形市が立ち、十二月の歳暮の破魔矢・羽子板等を商う市とあわせて、大変なにぎわいを見せていました。
「十軒店」の人形市が、葛飾北斎の「画本東都遊」に描かれていることが紹介されています。