今回は、鵠沼(神奈川県藤沢市)の町並みを散歩します。
小田急線鵠沼海岸駅を下車し、駅前の商店街を南へ進むと、「文人が逗留した旅館「東屋」の跡」の案内標柱が建っています。
埼玉川越出身の伊東將行は、この地が将来別荘地として最適の場所であることを直感し開発しました。*1
住宅地の角に「文人が逗留した東屋の跡」の石碑が建っています。
伊東は鵠沼の土地を売り込むために東京へ出てくると、当時代表的な盛り場であった神楽坂へ頻繁に出かけ、そこで、「吉熊」という割烹料亭の女中頭をしていた長谷川ゑいと繋がりができあがり、結局内縁関係が生じ、旅館を一軒ゑいに与えることとなり、これが後の文士宿「東屋」になりました。*1