松川二郎 全国花街めぐり 誠文堂 1929

向島

P.106 向島という土地は、元来東京から遠出で遊びに行くところで、向島芸妓はその遠出の客の座敷に招ばれて徒然を取り巻くために生まれたものだ。 此処には、向来(きょうらい)の向島芸者の外に、あとから生まれた安直主義の秋葉芸者なる一派があり、組合も「向島」「向島東三業」「墨田二業」等、三つにも四つにも分かれて、甚だややこしい花街であったが、昭和3年の暮れ頃からごたごたを起こし、昭和4年1月遂に芸妓屋、料理屋、待合を各々横断して「向券」「新券」の二派に分離するに至った。

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向島(向嶋墨堤組合)料亭の伝統芸能が脈々と継承されています。