朝日新聞社: 朝日新聞 (朝日新聞社,1950.10.4)高田馬場に“湯の街”・地元や早大は大反対

国電高田馬場駅付近に、“湯の街”を作る計画が向島“ハトの街”の経営者らによって進められ、地元の向上や学校が反対運動を起こしている。“ハトの街”6人、新宿と吉原遊廓3人、立川と新宿のカフェー街から各1人と経営者14名の共同出資になる「東京センター株式会社」がこのほど作られたが、この“湯の街”は同社のワカシ湯を各旅館に引いて“温泉気分”をだそうというねらい。 これで温泉旅館が21軒でき、経営には東京センターの株主連が当たるという。場所は豊島区高田南町三丁目、国電高田馬場駅の内側で同駅前の商店街と神田川とにはさまれた西武鉄道のガード下の空地1万9千坪で、落合の工場地帯と住宅街が隣接し、また目白文教地区にも近く早大学習院大、川村高等学校などが付近にある。 そこで、高田工業会(高田南町の工場経営者)や早大、学習院大の当局は教育上からも風致上からも“湯の街”の出現は絶対に困ると、去る27日反対運動を協議、高田工業会では都や豊島方面に反対陳情などを行っている。