洲崎遊廓物語P.276-P.279青蛙房1988
③洲崎名物・大火と大津浪
P.285 JR総武線の下総中山駅近くに建つ中山法華経寺は吉原遊廓の人々が崇拝していた。もっとも、ちゃっかり宣伝はおこたりない。参道にある茶店・田中屋をのぞくと、楼主たちがつくった講の板招き(いたまねき)が掛かっている。参拝に訪れた男たちが、帰りに茶屋で一息いれたときに、吉原の自楼の名を印象づけてもらおうといった狙いらしい。 船橋駅から歩く船橋大神宮は、横浜の廓の業者たちが、講をつくって詣で、成田街道に面した玉垣には、寄進した妓楼や遊廓出入りの鳶の頭の名が刻まれている。

この文献を参照している記事

下総中山(田中家)吉原遊廓の楼主がつくった講の板招き。
船橋(船橋大神宮)岩亀楼寄進の玉垣。横浜の廓業者の講。