澤村泰彦 星々のみちびき:大大雄山参道二十八宿灯 平塚市博物館 平塚市博物館平成二十三年度冬期特別展図録

星の名前を頂く道標たち

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参道の両脇には、古びた石の道標が建ち、往来を見送っています 表面には一丁目から二十八丁目までを記して、人々に道程を知らせているのですが、これらには〇丁目と記したその上にもう一文字見慣れない漢字が冠されています。
面白いことにその文字は、日本や中国で用いていた古い星座(星宿)名なのです。
これらの道標はお寺が発行した古い案内書には「星宿燈」と紹介されています。
星宿燈は全部で42基あります。高さは1mほどで、 100m前後の間隔で次々に建っています。上部に四角い口を開け、背中にも丸い穴があるので、かつては桟をはめ、灯をともして、道のありかを知らせる石灯籠だったとわかります。
星宿というのは、中国や日本の星座体型では、二十八の星宿が天の赤道の方向に沿って天空を分割していました。月、惑星は星宿の中を行き来し、太陽は一年で二十八宿を一巡りするというわけでした。

この文献を参照している記事

大雄山(十一丁目星宿燈)参道の両脇に建つ古びた石の道標。