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大雄山(「日月星宿」星宿燈)参道のはじまり。

今回は、大雄山(神奈川県南足柄市)の町並みを散歩します。
最乗寺へ向かう参道には、星の名前のついた道しるべ星宿燈(せいしゅくとう)が建てられています。※1
星宿燈は2種類があります。火室の大きさの違いがポイントです。口がやや小さめの方は「明治40年建之」の銘が刻まれ、東京浅草新吉原の遊廓の店や人名が記されています。もう一方の建立者には現在の小田原市の旧村名が記されてしています。つまりこれらの星宿燈は二十八宿をセットに二次にわたって建てられたものなのです。*1

参道一丁目バス停の近く、保育園の手前に、「日月星宿」の星宿燈が地面に半分近く埋まった状態で残っています。
「明治40年建之」の星宿燈のうち、例外的に町名が振られていないものが2つありますが、「日月星宿」はそのうちの一つです。*1

発起世話人 東京新吉原 新龍ヶ㟢樓 岡本樓 長金花樓 と刻まれています。*1

吉原京二 辰小松楼。*1

参考文献

*1
澤村泰彦星々のみちびき:大大雄山参道二十八宿灯平塚市博物館平成二十三年度冬期特別展図録平塚市博物館
星宿燈の建立者

星宿燈を詳しく観察すると、主に2種類があることがわかります。形状では火室の…

参考記事

※1大雄山(道了尊仁王門)二十八宿石燈籠の案内板。

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