結婚式場の隣に広い駐車場がありますが、 「赤線跡を歩く」*1 によると、ここには、龍宮城と形容された二軒の妓楼がありました。

「赤線跡を歩く」*1 の写真では、二軒の妓楼があった場所は、すすきが生い茂っている空き地でしたが、現在は、駐車場になっています。

別の角度からも撮影してみました。

龍宮城の雰囲気を味わいたいと思い、利根川の桟橋から妓楼跡を眺めてみました。
「全国花街めぐり」*2 は、当時の二軒の妓楼を次のように形容しています。「青い水線の上にポッカリと、さながら蜃気楼(しんきろう)のごとく浮き上がってくるのを望んだとき、『(まるで)龍宮といったかたちだね。』、誰しもそう言って歓喜のこえを放つのである。」

【参考文献】
*1 木村聡:赤線跡を歩く(ちくま書房,2002)P.217
*2 松川二郎:全国花街めぐり(誠文堂,1929) P.188-189